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流域の都市化が著しい河川では、従来流域が有していた保水・遊水機能が低下するとともに、人口・資産等の集中により潜在的危険性が増大しています。このような状況の中で治水の安全性を高めるために名古屋市では、地域の開発と河川改修を一体として治水の安全性を確保する治水整備である「総合治水」を周辺環境の向上にも配慮しながら推進しています。
名古屋市では、平成12年9月の東海豪雨で甚大な被害を受けたため、大きな被害が集中した区域を対象に、緊急雨水整備事業を実施していますが、新川流域でも様々な施設を整備しています。
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緊急雨水整備事業 |
名古屋市内の新川流域において、西区庄内川以北の小田井地域を始めとして、東海豪雨で約3,700棟の床上浸水が発生しました。そのため、緊急雨水整備事業として、平田・喜惣冶ポンプ所を毎秒約14.7m3増強するとともに、小田井貯留管を始めとする雨水貯留施設を14か所約120,000m3(小学校の25mプール約480杯分)を建設しました。
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小田井貯留管位置図 (道路の地下20m、直径4.25m、延長約4km、貯留量54,000m3)
(右下:トンネルを掘るシールドマシン)
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 貯留管の仕組み |
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 掘削完了状況(H16年3月) 道路の地下にトンネルを掘り、大雨が降った時に一時的に雨水を貯めます。 |
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